渡る世間は鬼ばかり 第1シリーズ(橋田壽賀子ドラマ)

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渡る世間は鬼ばかり 第1シリーズ(橋田壽賀子ドラマ)

橋田壽賀子脚本、国民的ホームドラマの第1シリーズ。とある夫婦と5人の娘たちの1年間の暮らしを描く。出演は藤岡琢也、山岡久乃、泉ピン子、角野卓造、赤木春恵ほか。

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本編

第一回

第一回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

ハワイに住んでいる岡倉大吉(藤岡琢也)の姉・森山珠子(森光子)が、留学している岡倉家の四女・葉子(野村真美)と共に帰国することに。それを受け、大吉・節子(山岡久乃)夫妻の娘たちは岡倉家に集まり、久々の再会を祝うことに。ラーメン屋に嫁いでいる二女・小島五月(泉ピン子)は、姑・キミ(赤木春恵)から嫌味を言われながら、肩身の狭い思いをして家を出た。そんな五月の暮らし振りを察している節子は、娘のことが不憫でたまらない。その夜、楽しいひと時を過ごした姉妹たちは、それぞれ自分の家庭へ帰って行く。専業主婦である長女・野田弥生(長山藍子)や、共働きをする三女・高橋文子(中田喜子)もまた、様々な悩みを抱えていた。一方、珠子が突然大吉・節子に対し、葉子を引き取りたいと申し出る。その上、葉子自身もハワイでの留学を延期し、珠子と共に暮らすことを望んでいるという。大吉は、姉である珠子に預けるのだから、良いのではないかと賛成する。だが節子は、大切な娘を取られてなるものかと、猛反対し…。
第二回

第二回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

大吉(藤岡琢也)の賛成を受け、珠子(森光子)は葉子(野村真美)と共にハワイへ帰ることとなった。娘を手放したくない節子(山岡久乃)は猛反対するが、誰も彼女の意見を聞き入れようとしない。節子は簡単に娘をハワイへ行かせてしまった大吉や、自分の言うことを聞かない葉子に対し、憤りを感じていた。一方、五月(泉ピン子)の嫁いだラーメン屋“幸楽”を、小島家の娘・久子(沢田雅美)が訪れる。すでに結婚をして家を出ているはずの久子は、母・キミ(赤木春恵)に話があるらしい。夫が借金をしていたので、それを返済するための金を貸して欲しいと言うのだ。キミは、久子の泣き落としに負け、ついに350万円もの大金を娘に渡す。そのことを知り、将来に不安を抱き始めた五月は、夫・勇(角野卓三)に対し、遺産相続の件を兄妹できちんと話し合った方が良いのではないかと提案。そんな嫁の言葉を耳にしたキミは激怒し、五月を“幸楽”から追い出してしまう。行くあてのない五月は、実家である岡倉家へ帰ることに。事情を知った大吉・節子は五月を温かく迎えた。大吉の優しい言葉に励まされた五月は、勇との離婚を決意する。
第三回

第三回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

“幸楽”から追い出され、岡倉家に戻った五月(泉ピン子)は、大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)に温かく迎えられる。大吉の優しい言葉に励まされ、五月はついに離婚を決意した。同じ頃、五月を失った“幸楽”はてんてこ舞い。キミ(赤木春恵)に呼ばれ、急遽久子(沢田雅美)と小島家の次女・邦子(東てる美)が店を手伝いにやって来た。だが、不慣れな仕事に2人は不平を言い、帰ってしまう。その上、“幸楽”の店員である松本達夫(榎本壮一)も、余りの忙しさに我慢ができなくなり、辞めてしまった。人手が足りない“幸楽”は、途端に休業に追い込まれる。その日、勇(角野卓三)は父・幸吉(佐藤英夫)の勧めもあり、五月を迎えに行くことに。勇の温かい迎えに心打たれた上、子供たちの辛い心情を察した五月は、“幸楽”へ帰る決意を固める。そしてキミは、謝罪する五月を許すことにした。一方、岡倉家の長女・弥生(長山藍子)は、結婚以来、専業主婦としてひたすら家族のために働いていたが、家族はそんな弥生の苦労も考えず、感謝の気持ちも無い。それどころか、自分を軽視するような家族の態度に激怒した弥生は、ついに不満をぶちまける。しかし、夫や子供たちは誰一人として弥生の気持ちを理解しようとせず…。
第四回

第四回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

弥生(長山藍子)は結婚後、出産を機に看護師の仕事を辞めて以来、家族のために働き続けていた。しかし、夫・良(前田吟)や2人の子供たちはそんな弥生の苦労も考えず、感謝の気持ちも無い。自分に対する家族の冷たい態度を受け、弥生は専業主婦でいることに疑問を抱いていた。そんなある日、弥生が出掛けたまま夜になっても戻らないという知らせを受けた大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)は、すぐさま野田家へと向かう。一同が心配する中、弥生は五月(泉ピン子)に付き添われて帰宅。行き先も告げず、長時間戻らなかった弥生を良が叱り付けると、弥生は自分らしく生きるため、看護師として再就職したいのだと告白した。だが、良や子供たちは猛反対。大吉・節子までもが弥生の就職に難色を示す。翌日、周囲の人たちに説得され、外で働くことを諦めた弥生は就職を断るため病院へ向かう。そこで弥生は、風呂で溺れ、重体になってしまった子供の応急処置をすることになり、幸いにも子供は一命を取り留める。このことがきっかけで、弥生は改めて人の命を救うことの素晴らしさを感じ、看護師として働くことを決意する。
第五回

第五回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

弥生(長山藍子)が看護師として働くと言い出した。良(前田吟)や節子(山岡久乃)は反対するが、弥生の意志は堅い。ついに良は弥生に説き伏せられ、妻が外で働くことを許す。翌日から早速、弥生は今まで家事などやったことがなかった子供たちに炊事や洗濯を教え込む。だが、偶然居合わせた節子は、これからは自分が野田家に家事を手伝いに来ると宣言する。家事にうんざりしていた2人の子供は大喜び。しかし弥生は、節子が家事をやったら自分が外に出る意味が無い、と母親の申し出をきっぱり断った、一方、弥生の就職を聞きつけ、良が嫌な思いをしているだろうと察した大吉(藤岡琢也)は、良を飲みに誘い出す。弥生の就職について良は、働くということがどれだけ大変なことか、身にしみるまでやらせてみるという。その日、酔った2人は久々に文子(中田喜子)・亨(三田村邦彦)夫妻の家を訪ねることに。そこで良は、子育てをし家事を手伝う亨の姿を目の当たりにする。家事は男の仕事ではないと決め付けている良は、そんな亨の姿に呆れ果て…。
第六回

第六回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

日曜日にも関わらず、共働きの亨(三田村邦彦)・文子(中田喜子)夫妻は出勤しなければならない中、その前夜に突然、一人息子の望(冨田真之介)が熱を出してしまった。慌てた文子は節子(山岡久乃)に連絡し、望の世話をしてもらうことに。ところが文子の留守中になんと姑・年子(河内桃子)が高橋家を訪れた。望を節子に預け、仕事に行ってしまっている文子に年子は激怒する。文子は結婚の際、共働きをするにあたり、誰の力も借りないと宣言していたのだ。年子は帰宅した文子を責め立て、自分との同居を勧める。だが、文子は自分たちの暮らしがあるからと申し出を断り…。一方、野田家では、いよいよ弥生(長山藍子)の初出勤の日がやって来る。良(前田吟)や子供たちは、いそいそと出掛けて行く弥生の様子が気に入らない。その日の帰り、弥生は心配してくれた五月(泉ピン子)に就職の報告をするため、“幸楽”に立ち寄る。するとその時、突然五月の舅・幸吉(佐藤英夫)が倒れてしまう。弥生は幸吉にすがるキミ(赤木春恵)を引き離し、すぐさま応急処置を始めるが…。
第七回

第七回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

弥生(長山藍子)が勤めに出るようになり、野田家では家事をする者がおらず、パニック状態になっていた。野田家の子供たちは、渋々ながらも食事の支度をするものの、不慣れな作業にうんざりする。良(前田吟)は、子供たちに自立して欲しいという弥生の思いを理解できず、無理をしてでも仕事を続けようとしている妻に腹を立てていた。一方、突然倒れ、弥生の勤める病院に担ぎ込まれた幸吉(佐藤英夫)は、すぐさま手術室へ。数時間後、弥生はキミ(赤木春恵)に手術が成功したことを告げる。だがその後、弥生は五月(泉ピン子)と勇(角野卓造)だけに、幸吉は脳出血で、植物状態になってしまうだろうと告白。勇・五月は動揺の色を隠せない。翌日から“幸楽”の営業を再開させるため、キミは実の娘である久子(沢田雅美)と邦子(東てる美)に幸吉の看病を依頼する。だが、2人とも何かと理由を付け、引き受けようとしない。そんな冷たい妹たちの姿を目の当たりにした勇は呆れ果てていた。そんな折、入院中の幸吉が奇跡的に意識を取り戻す。幸吉は、遺言を残したいというが、勇たちは取り合わない。その夜、五月のもとに、幸吉が息を引き取ったとの知らせが入る。五月はショックの余り、泣き崩れ…。
第八回

第八回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

幸吉(佐藤英夫)が亡くなった。キミ(赤木春恵)や2人の娘たちは、弥生(長山藍子)の運んだ病院が悪いのだと逆恨みをする。通夜になり、座り込んで飲み食いする久子(沢田雅美)たちの周りで五月(泉ピン子)や節子(山岡久乃)、長子(藤田朋子)までもが手伝いに追われ、てんてこ舞い。焼香にやって来た大吉(藤岡琢也)は、五月の苦労を目の当たりにし、いたたまれない思いをしていた。その夜、大吉は節子に、会社を辞めることにしたと告げる。幸吉の死を受け、生きているうちにやりたいことをやらなければ後悔するということに気付かされたのだという。余りにも突然の発言に、節子は唖然とする。一方、通夜を終え、大吉・節子が岡倉家に帰宅すると、なんと、家を出ていたはずの葉子(野村真美)が帰って来ていた。珠子(森光子)の養女としてハワイに行っていた葉子は、急に日本で仕事がしたくなったのだという。珠子ともよく話し合い、納得した結果、帰国を決意したらしい。勝手すぎる葉子の発言に、大吉は激怒。だが、大吉の思いとは裏腹に、節子は葉子が帰って来たことを誰よりも喜び…。
第九回

第九回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

幸吉(佐藤英夫)の死後、邦子(東てる美)と久子(沢田雅美)の夫・山下健治(岸田智史)が揃って小島家にやって来た。“幸楽”の土地を高値で買ってくれる人が現れたので、売ってしまったらどうかというのだ。彼らの言葉に激怒したキミ(赤木春恵)は、早々に2人を追い帰してしまう。だがその夜、久子と邦子は直接キミのもとを訪れ、遺産相続の権利を主張し始めた。“幸楽”は勇(角野卓造)が継ぎ、久子・邦子は何も相続しないということで一同は納得しているものと思い込んでいたキミは動揺の色を隠せない。久子たちは、幸吉が遺したもの全てを金にして、相続しようとしているらしい。キミはそんな娘たちの姿を目の当たりにし、情けなさの余り涙を流す。五月(泉ピン子)はキミに対し、借金をしてでも久子たちに相続分を払い、互いに協力しながら“幸楽”を守り続けていこうと誓う。五月の温かい言葉に胸を打たれたキミは、今まで懸命に働いてきた五月をいたわった。一方、岡倉家では、ハワイから帰ったばかりの葉子(野村真美)が、突然一人暮らしをすると宣言。大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)は、葉子の勝手すぎる発言を受け、娘に裏切られたような気分になり…。
第十回

第十回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

ハワイから帰国した葉子(野村真美)は、家を出て自立すると言い出した。葉子に岡倉家を継がせようと考えていた大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)は猛反対するが、葉子は両親の意見を全く聞き入れようとしない。大吉は、余りにも自分勝手な葉子の言動に憤慨していた。葉子の一連の行動を見ていた長子(藤田朋子)は、葉子に好きな人がいるのではないかと推測する。早速、葉子のマンションを訪れる長子だったが、男性の気配は全く感じられず、拍子抜けしてしまう。しかしその夜、葉子のもとにハワイで知り合った恋人・山口太郎(船越栄一郎)が訪れる。ハワイで働いていた太郎は、父である社長の命令で帰国することとなり、葉子も彼を追って日本へ帰って来たのだ。葉子は、両親の期待を裏切り、岡倉家を飛び出したことに対し、後悔はしていなかった。一方、看護師として働く弥生(長山藍子)は、仕事と家事の両立に疲れ果てている様子。良(前田吟)や子供たちは、そんな弥生の苦労や気持ちも考えず、家事をおろそかにする弥生を激しく責め立てる。家族からの冷たい風当たりを受け、弥生は仕事を続ける決心が揺らぎ始めていた…。
第十一回

第十一回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

やっとの思いで仕事と家事を両立させてきた弥生(長山藍子)は、初月給を手にし喜んでいた。しかし、良(前田吟)や子供たちは、相変わらず働きに出る弥生が気に入らず、良は弥生に対し、仕事を辞めろと詰め寄った。そこで弥生は、看護師がどれだけやり甲斐のある仕事かを語る。だが、良は弥生の言葉に耳を貸そうとしない。そんな折、大阪から良の母・ハナ(杉山とく子)が上京して来た。どうしても仕事が休めない弥生は、節子(山岡久乃)にハナの接待をして欲しいと懇願する。帰宅後、良は弥生が仕事から帰っていないことを知り激怒し、弥生に野田家を出て行けと言い放つ。全ての事情を知ったハナは、弥生をかばい、家事は家族全員で協力すべきだと一喝。弥生は思いがけずハナが自分の味方になってくれたことを嬉しく感じていた。翌日からハナは、良や2人の子供たちに、家事を教え込むことに。一方、文子(中田喜子)が望(冨田真之介)を連れて、突然岡倉家にやって来た。急な出張のため、一晩だけ望を預かって欲しいという。節子は、文子夫妻を心配するのと同時に、淋しそうにしている望が不憫でたまらず…。
第十二回

第十二回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

亨(三田村邦彦)が出張で留守の晩、突然文子(中田喜子)が望(冨田真之介)を連れて岡倉家を訪れる。文子も急な出張を命じられたため、望を一晩預かって欲しいというのだ。節子(山岡久乃)は文子の頼みを聞き入れるものの、淋しそうにしている望が不憫でたまらず、我が子よりも仕事を優先させる文子が気がかりだった。そんな中、出張から戻り、事情を知った亨は激怒し、姑・年子(河内桃子)との同居を提案する。だが、同居を拒絶する文子は亨を説き伏せ、2度と家族での約束を破らないことを誓う。そんな折、大吉(藤岡琢也)・節子は孫を全員集めてクリスマスパーティーをやろうと計画する。だが当日、パーティーへ行く予定だった望は、文子の急な仕事のため、他人に預けられることとなってしまう。その夜、孫たちを待つ大吉・節子のもとに、望が行方不明になったとの知らせが入る。世話をしていた人が目を離した隙に姿を消してしまったらしい。一同が心配する中、望は1人で岡倉家にやって来た。節子たちはほっと胸を撫で下ろすが、年子は文子を激しく責め立てる。文子は、同居、退職、離婚、いずれかの選択を迫られていた…。
第十三回

第十三回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

望(冨田真之介)が行方不明になるという事件を受け、年子(河内桃子)は文子(中田喜子)に同居、退職、離婚、いずれかの選択を迫っていた。話し合いの結果、どうしても仕事を辞められない文子は、年子との同居を決意する。そのことを聞きつけた五月(泉ピン子)は文子に対し、姑との同居がいかに大変なものかを語った。大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)も、果たして文子が年子とうまくやってゆけるのか、不安の色を隠せない。そんな中、引越しを翌日に控え、文子は親子3人で暮らしていた数年間の幸せを、しみじみと感じていた。一方、弥生(長山藍子)や五月の家庭でも、未だに様々な問題を抱えている様子。野田家では、相変わらず子供たちは家事に協力しようとせず、良(前田吟)は弥生の仕事に不満をこぼす。小島家も、未だに遺産相続の件が片付く気配もなく、五月は不安な思いをしていた。既に嫁いだ娘たちが苦労をする中、岡倉家の四女・葉子(野村真美)は家を飛び出し、自由な一人暮らしをしていた。葉子に結婚を考えている恋人がいることなど、大吉と節子は全く知る由もなく…。
第十四回

第十四回

  • 45分 
  • 2日間 220 pt 〜

“幸楽”で、幸吉の法事が行われた。本来ならば、幸吉の遺骨は墓に納められるはずだが、小島家には墓が無いらしい。買いたくとも、高すぎてとても買えるものではないとキミ(赤木春恵)はこぼす。そんなキミの言葉を聞いた久子(沢田雅美)や邦子(東てる美)は、“幸楽”を売って、その金で墓を購入すれば良いと言う。だが、キミはそんな娘たちの言葉を全く聞き入れようとせず、それどころか、幸吉の遺骨はずっと自分のもとに置いておくと言い出した。勇(角野卓造)は常識外れだと反対するが、五月(泉ピン子)はキミの心情を察し、賛成する。そんな“幸楽”での一件を聞いていた節子(山岡久乃)は、自分たちの墓のことが気になり始め…。一方、文子(中田喜子)一家は年子(河内桃子)のもとに引越し、ついに同居生活をスタートさせた。年子は望(冨田真之介)を名門小学校に入れるため、受験勉強をさせると宣言。母親の意見に同調する亨(三田村邦彦)の前で、文子は何も言い返せず、些細なことで文子と年子はすれ違い、同居生活は最初からつまずき始めている様子。文子は、高橋家の中で、唯一自分だけが血の繋がりの無い他人だということを改めて思い知らされ…。
第十五回

第十五回

  • 45分 
  • 2日間 220 pt 〜

ある日、久子(沢田雅美)の夫・健治(岸田智史)からの依頼を受け、不動産屋が“幸楽”の地所を調べに来た。勇(角野卓造)たちは、強引にでも“幸楽”を売ろうとしている久子たちの行動に、不安の色を隠せない。一方、共働きをしている弥生(長山藍子)、文子(中田喜子)それぞれの家庭でも、依然として様々な問題を抱えていた。文子は年子(河内桃子)と折り合いが悪く、早くも同居生活に疲れを感じ始めている様子。野田家では相変わらず全員が弥生の仕事に対して批判的。家族からの冷たい目にさらされた弥生は、勤めを続ける自信を失いかけていた。そんな折、会社も家庭もつまらない大吉(藤岡琢也)は、良(前田吟)と亨(三田村邦彦)を行きつけの小料理屋“おたふく”に誘い出し、酔いつぶれてしまう。翌日、節子(山岡久乃)と長子(藤田朋子)は泥酔状態で帰宅した大吉を激しく非難する。2人の厳しい言葉を受け、逆上した大吉は、思わず家を飛び出した。だが、行き場のない大吉は、仕方なく“おたふく”へ。今まで、家族のために働き続けてきた大吉だったが、娘たちが全員巣立った今、何を生き甲斐にして良いのかわからず、はじめて人生の岐路に立たされていた…。
第十六回

第十六回

  • 45分 
  • 2日間 220 pt 〜

家を飛び出し、小料理屋“おたふく”で泥酔した大吉(藤岡琢也)は、強引に五月(泉ピン子)夫妻を誘い出す。そこで全ての事情を知った五月は、大吉を岡倉家へ送り届けることに。そして一同が心配する中、大吉は会社を辞めると言い放つ。だが、節子(山岡久乃)は、大吉の言葉を本気で受け止めようとはしなかった。一方、弥生(長山藍子)は、仕事と家庭の両立の難しさに悩み、一旦は看護師を辞めようと考える。しかし、患者から頼りにされていることを知り、再び看護師という仕事に生き甲斐を見出した。弥生は、病院でも家庭でも辛い立場に置かれるだろうということを覚悟し、仕事を続けようと誓う。そんな折、長子(藤田朋子)が交通事故に遭ったとの知らせが入る。節子はすぐさま大吉に連絡を取ろうとするが、会社にもおらず、行き先もわからない。娘の一大事にも関わらず、なかなか帰宅しない大吉に、節子は苛立っていた。その日、大吉は深夜に帰宅するが、酒を飲んでいる様子もない。行き先を問い質しても何も話そうとしない大吉に、節子は不審を抱き始め…。
第十七回

第十七回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

長子(藤田朋子)が交通事故で入院して以来、毎日のように男友達が見舞いに訪れ、大吉(藤岡琢也)は気が気ではない。長子は、自分の結婚を意識し、口うるさくする両親が気に入らない。反発し、わがまま放題の長子に、節子(山岡久乃)は呆れ果ててしまう。一方、“幸楽”では、幸吉の遺産を狙う久子(沢田雅美)と邦子(東てる美)が、キミ(赤木春恵)を海外旅行に連れて行きたいと言い出した。だがキミは、残って店を開けることになる勇(角野卓造)や五月(泉ピン子)に遠慮をし、旅行へは行かないと言い張っている。キミの本心を察した五月は、久子たちの誘いを受けるよう、説得を試みた。キミは、五月の説得に応じ、娘たちと共に海外旅行へ行く気になる。同じ頃、一人暮らしを始め、恋人・太郎(船越栄一郎)の世話で就職をした葉子(野村真美)は、仕事に行き詰まっていた。あるプロジェクトで、ライバルである竹原洋次(唐沢寿明)に負けてしまったらしい。落ち込む葉子を見ていた太郎は、自分と結婚するまでの腰掛けの仕事に本気で取り組む必要は無いという。葉子は、自身の仕事への思いを軽視している太郎の言葉に、戸惑いを隠せず…。
第十八回

第十八回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

同居生活を始めた文子(中田喜子)の家庭では、育児を引き受けた年子(河内桃子)が、望(冨田真之介)を有名小学校に入学させようと張り切っていた。だが、文子はそんな年子の意見に批判的で、望は普通の小学校に入れたいと考えていた。2人の意見は食い違い、文子は年子から、普段母親としての役割が果たせていないことを指摘され、高橋家で肩身の狭い思いをしているのだった…。一方、“幸楽”ではキミ(赤木春恵)が娘たちと共に海外旅行へ行くことになり、五月(泉ピン子)の優しい心遣いを受けたキミは、勇(角野卓造)たちに店を休んで休息するよう勧める。キミの言葉に甘えて“幸楽”は休業し、五月は1日中寝ていることに。ところが勇は、子供たちのことすら無視して眠り続ける五月に腹を立て、2人は口論になってしまう。その勢いで家を飛び出そうとした五月だったが、突然腰を悪くしてしまった。五月と勇は、普段の健康に感謝し、元気で働けることの有難さを痛感することに。そんな折、勇のもとに久子(沢田雅美)の夫・健治(岸田智史)が現れた。健治は、久子の遺産相続分を担保に借金をしているという。“幸楽”を処分するつもりなどない五月たちは、今後どうしたらよいのかわからず困り果て…。
第十九回

第十九回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

健治(岸田智史)は、久子(沢田雅美)の遺産相続分を担保に500万円もの借金をしていた。それを知った五月(泉ピン子)は、キミ(赤木春恵)を悲しませたくないという思いから、大吉(藤岡琢也)に借金返済のための金を貸して欲しいと申し出る。大吉は、五月の申し出を快く引き受け、節子(山岡久乃)には内緒で500万円を手渡した。なんとか健治の借金が片付き、五月・勇(角野卓造)は、ほっと胸を撫で下ろす。そんな折、キミが健治に迎えられ、上機嫌で帰国。勇は、久子や健治の厚意に感謝し嬉しそうにしているキミに、多額の借金のことは言えずにいた。その夜、五月はキミから暇をもらい、岡倉家へ行くことに。五月は滅多に無いことだからと、節子を食事に誘う。すると、退院して家に帰っている長子(藤田朋子)にも勧められ、節子は五月と共に、大吉の行きつけの店“おたふく”へ。するとそこには、板前修業をする大吉の姿が。大吉は数日前に会社を辞め、“おたふく”に通っているのだという。思いも寄らなかった出来事に節子は驚愕し…。
第二十回

第二十回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

小料理屋“おたふく”で板前修業をする大吉(藤岡琢也)の姿を目の当たりにした節子(山岡久乃)は、情けなさの余り、涙を流していた。その晩、節子は娘たちを集めて、大吉と話し合いを行うことに。節子は、岡倉家の主婦として働いてきた数十年の苦労を語り、大吉に板前修業を辞めて欲しいと懇願する。だが大吉は、節子の必死の願いにも耳を貸そうとせず、板前を辞めるつもりはないと言う。これ以上、大吉と話し合っても無駄だと感じた節子は、娘たちの制止を振り切り、ついに家出をしてしまう。その夜、娘たちが心配する中、節子は呉服屋を営む叔母・立花ワカ(杉村春子)のもとへ行き、店を手伝わせて欲しいと頼み込む。ワカは、節子の心情を察し、彼女の頼みを快諾する。翌日、心配した五月(泉ピン子)らが呉服屋を訪れると、節子は見違えるほど生き生きと働いていた。ワカは五月に対し「幸せとは人それぞれ違うもの。節子の幸せは、節子自身が見極めなければならない」と語る。節子は今、人生の転機を迎え、自らの歩む道を模索しようとしていた。

『橋田壽賀子』シリーズ

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