監督ゲイリー・ハギンズが自らの故郷カンザス州カンザスシティ(通称:KCK)を舞台に、10年の歳月と狂気をありったけブチ込んだ長編デビュー作『キック・ミー 怒りのカンザス』。3本足の犬、路上にぶら下がるジェンケムなど、監督陣のKCKでの驚愕の実体験の数々をモチーフに、誰もがドン引き間違いなしの悪夢の《ご当地映画》が爆誕した!KCKに迷い込む不運なダメオヤジ主人公を演じたサンティアゴ・バスケスは、実は麻薬Gメンとして20年以上死線を潜り抜けてきた現役警察官。「カルテルの潜入捜査中、偶然入った図書館で職員だったハギンズ監督と遭遇し、後に映画制作の“相棒”になった」という「映画かよ!?」な経緯で本作でも主演を務めたバスケスは、黒帯7段の空手家としてアクションスター顔負けのウデマエ(?)も披露。2023年の地元・カンザスシティ国際映画祭にてバスケスが最優秀俳優賞を受賞した他、同年9月には「日本で最も”映画バカ”が集う祭典」ことカナザワ映画祭の史上初の海外作品部門で《満場一致》の最優秀長編作品賞を獲得するなど、「キックミーヤバイ」の波が起こった。私たちはまだ、真のカンザスを知らない──ハギンズ監督の溜まりに溜まった映画愛とクレイジーシティKCKの”ホンモノ”過ぎる人々てんこ盛りの《なんだこれは!?》ムービーをご堪能あれ!