■人生最期の究極の「こだわり」を“かっこいい”とするか“悪あがき”と呼ぶか――。
夜の世界に展開する、老練の小説家の究極の「こだわり」は、令和の時代に“かっこいい”と写るのか、“悪あがき”と写るのか――。これまでに類を見ない、粋なハード(ハート)ボイルド映画の誕生である。
■石橋蓮司×丸山昇一×阪本順治が描く、こだわりの仲間たちの物語
日本映画界を代表するバイプレーヤーの石橋蓮司が、阪本順治監督(『大鹿村騒動記』『半世界』)の熱いラブコールを受けて78歳で映画に主演。ハードボイルド・スタイルで夜の街をさまよう、“時代遅れ”の主人公を渋く、そしておかしみたっぷりに演じる。
共演には、妻役の大楠道代をはじめ、岸部一徳と桃井かおりなど、石橋がこれまでの自身の重要作で共演してきた同志とも言うべき俳優たちが脇を固める。
「探偵物語」の丸山昇一が描く最高にしゃれたオリジナル脚本を得て、実力派レジェンドたちの夢の共演がここに実現した。
本作の魅力はそれだけではない。いまや日本映画を牽引する主演級の役者陣もこぞって参加。佐藤浩市、豊川悦司、江口洋介、妻夫木聡、井上真央、さらに柄本佑、寛 一 郎など「令和」を担う若き俳優たちなど世代を超えたガチの演技合戦も見物だ。