燃えろ!トップストライカー
第22話 終了寸前!逆転の中央突破
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画質についてあらすじ
ジェノバ対ローマの試合は、予想に反してローマが前半を終えて2対0とリード。後半が始まってもジェノバにチームワークは見られず、ローマの猛攻が続いていた。ゴール前まで下がって懸命に追加点を防ぐ光ではあったが、チーム内でのいがみ合いはもはや光にはどうすることもできないレベルに至っていた。残り時間が7分を切った時、光の脳裏にジェノバカップ決勝でゲームメイクに徹したジュリアンの姿が蘇る。一気に冷静さを取り戻した光、チームの建て直しは成るのだろうか?
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本編
イタリア大会の開催地、ミラノに乗り込むジェノバ選抜チーム。しかし、チーム内のいがみあいは一向に解決しておらず、キャプテンの光が何とか割って入ろうとしても険悪な雰囲気は変わらない。第1試合に登場したジェノバの対戦相手は強力なFW3名を擁する、攻撃的サッカーのチームローマ。個々の選手の実力はひけをとらないジェノバではあったが、チームワークの乱れを見抜かれ、立ち上がりからローマにペースを掌握されてしまう。
ジェノバ対ローマの試合は、予想に反してローマが前半を終えて2対0とリード。後半が始まってもジェノバにチームワークは見られず、ローマの猛攻が続いていた。ゴール前まで下がって懸命に追加点を防ぐ光ではあったが、チーム内でのいがみ合いはもはや光にはどうすることもできないレベルに至っていた。残り時間が7分を切った時、光の脳裏にジェノバカップ決勝でゲームメイクに徹したジュリアンの姿が蘇る。一気に冷静さを取り戻した光、チームの建て直しは成るのだろうか?
緒戦を苦しみながら勝ち上がったジェノバの2回戦の対戦相手、フィレンツェは堅い守りが売りのダークホース。だが、光を中心にまとまり始めたジェノバイレブンは華麗な連係プレーと畳み掛ける猛攻で圧倒。光のアキーラショットも決まって、5対0という大差で準決勝進出を果たす。はじめて一丸となったチームの快勝に沸いた夜ではあったが、突然ルカに父親から緊急の電話が入る。その一部始終を眺めていたのはロベルト、なにやらただならぬ調子なのではあるが……。
準決勝の相手は、地元のミラノ選抜チーム。彼らの応援一色に染まったスタンドの大声援を受けて、ミラノが試合開始からペースをつかむ。その中心はFWのジャン、ライン際の魔術師の異名をとる名アシストだ。ジャンの華麗なテクニックとチームワークの前にペースをつかみきれないジェノバは、なぜか精彩を欠いたルカの度重なるミスから、遂に均衡が破られ2対0で前半を終える。ベンチに戻ってきたルカを、監督は「やる気のない者はいらん!」と叱責する。
カローネ監督はルカをベンチに下げることを決意する。しかし、ルカの不調の原因を知っているロベルトは強硬に反対する。ルカは、父親のサーカス団の移動の関係で、これが最後の試合になるというのだ。「今のままで交替したら、これからずっとルカは後悔する!」と必死で訴える光たちイレブン。その熱意に負けたカローネもついに交替を思いとどまるのだった。迎える後半戦、ルカを送り出すために、みんなを決勝に送り出すために、ジェノバイレブンの心は再び一つになる。
依然チームに戻っていないジュリアンは、自分のサッカーを取り戻せず苦悩していた。そんな彼の前に決勝戦を翌日に控えたシーザーが現れる。「そうやって一生逃げ回る気か!」。渾身の力を込めたボールがジュリアンを襲う。ジュリアンはカトリーヌが止めるのも聞かず、続けざまのシーザーの挑発に乗って激しくボールを奪い合う。「この決着は明日ミラノでつけようぜ」。シーザーを見送るジュリアンの表情には、以前のような闘志がみなぎっていた。
アンナと寄り添う光の姿にショックを受け、雨の中倒れたカトリーヌは病院に運ばれたものの意識を失ったまま。光、アンナ、ジュリアンが心配そうにベッドを取り囲む中、カローネ監督も病室を訪れたが目的は見舞いではなく、翌日の試合に差し支えるからと光を呼び戻しに来たのだった。それどころかカローネ監督は、決勝戦を欠場した場合は帰って来たジュリアンともども二度と公式戦に出場できなくさせると脅迫する。
久々に見せるジュリアンの勇姿にスタンドがどよめく中、イタリアNo.1を決める決勝戦がいよいよキックオフ。光とジュリアンを2トップに据えたジェノバは果敢にナポリのゴールを攻めるが、ジュリアンも光も「マシュマロの壁」の異名を持つGKボーレスの守備に阻まれてしまい、逆にシーザーのスーパーマグナムショットで先制を許してしまう。呆然とする光。しかし「どんなことがあっても諦めないのがお前たちのサッカーだろ!」と励ますのは、他でもないジュリアンだった。
ボーレスの鉄壁の守備、シーザーのスーパーマグナムショット。攻守ともに桁外れの実力を持つナポリは前半を優位に進め2対0のままハーフタイムを迎える。攻撃の糸口を掴めないジェノバベンチはさすがに沈みがちだ。しかし、ジュリアンの言葉で自分のサッカーを見つめなおした光に迷いはない。「どんな強力な壁だって、皆で力を合わせれば打ち破るきっかけが見つかるはずさ!」
変則アキーラショットで点差を1に戻したジェノバ。ここでシーザーを破れば完全にジェノバに流れが変わると考えたジュリアンは、シーザーとの直接挑戦を受けて立つ。シーザーを翻弄し、抜き去ったジュリアンは、光のアシストを受けたミラージュシュートで同点ゴール。苛立つシーザーはそれまでのキレを失い、ついには試合を捨ててしまったかのようにパタリと動きを止めてしまうのだった。
ジュリアンの挑発で闘志を取り戻したシーザーの猛攻でナポリは再び1点のリード。必死の追撃を見せるジェノバに、決して守りに入らず追加点を狙うナポリ両者の戦いはギリギリの均衡を保っていた。残り時間は1分、ラストチャンスにドリブルに入った光はシーザーのタックルに倒れてしまう。時間は残りわずか、チャンスは1度。ジュリアンは立ち上がった光にミラージュシュートでパス、ノントラップのアキーラショットに全てをかけた光。誰もがこのまま終わるとは思っていなかった!
イタリア大会の終了から十日余りがたったが、光はいつもと変わらぬ調子でトレーニングに明け暮れていた。そんな折、ビッグニュースが舞い込んだ。なんと1年後に開催されるジュニアワールドカップに向け、イタリア代表チームが編成されることになったというのだ。新たな目標に燃える光だが、日本人の光はチームに参加できないと知り、途方にくれてしまう。しかし、落ち込む光にロブソンは思いも寄らない話を持ち掛ける。
ロブソンたちの計画、それは世界中から個性豊かで優秀な選手を集めた混成軍チームの結成だった。その実現のために必要な資金の調達のため、ロブソンはロンドンに住む資産家の弟、チャールズのもとへ光を連れ立って訪ねてゆく。しかしはるばる訪れた兄にチャールズは冷たい視線を送る。「兄さんはサッカーのためにこの家を捨てたんですよ!」。ロブソンの過去とは一体?
数々の障害を乗り越え、ついに発足した新チーム。ジェノバスタジアムに集まったメンバーは、イタリア大会をともに戦ったライバルに加え、ヨーロッパ中からスカウトされたそうそうたる顔ぶれ。そしてそこにはサーカス団を離れたルカの姿もあった。再会を喜び合い、早速練習に励むチームにビッグニュースが舞い込む。ヨーロッパ四か国対抗戦に、オランダに代わっての出場が認められたのだ。
イギリス、ドイツ、フランス、そして光たち混成軍“J・ウイングス”が出場する、注目のヨーロッパ大会四カ国対抗戦がキックオフ。試合開始から一方的ペースで攻めるJ・ウイングスだが、イギリスのリベロ、ピーターの冷静な守備に阻まれ得点に結びつけることができない。前半残り5分、沈黙を破ってピーターが声を上げる。「J・ウイングスの全てはつかめた。そろそろいくぞ!」。司令塔、ピーターの指揮のもと、イギリスの猛反攻がスタートした!
2点を先取されたまま迎えた後半戦も、イギリスの猛攻に圧倒されっぱなし。しかし、決定的なピンチをボーレスが読まれたクセを逆手に取ったファインプレーで防いだのをヒントに、光は流れを変える作戦に打って出る。ヤンとシーザーが互いに燃やす対抗意識を利用し、イギリスの堅牢なDF陣をやぶろうというのだ。土壇場で生まれたこの作戦、果たしてピーターの裏をかくことはできるのだろうか……?
イギリスを下したJ・ウイングス。決勝戦の相手は大差でドイツを下した地元、フランス。個々の強烈な個性が売りのJ・ウイングスとは好対照の努力と執念のチームだ。懸命なタックル、激しい競り合いが頻発する試合の中で、ただ一人固い動きのアッシュ。せっかくのチャンスもイージーミスでボールを奪われてしまうなど精彩を欠くばかり。彼は以前、親友に怪我をさせて選手生命を奪ってしまってから、接触プレーに怯えているのだった。
後半突入。しかし、やはりアッシュにボールが渡ると攻撃が途絶えてしまいリズムが作れない。それでも彼の才能を信じるロブソン監督は交替させようとはしなかった。もちろんその気持ちは光やジュリアンたちメンバーも同じ。試合はフランスに追加点を許すなど予断を許さない状況だったが、アッシュがボールを奪われる度にフォローし、何度でもパスを送る。そしてついにアッシュがシュートチャンスを得る。みんなの気持ちはアッシュを過去の呪縛から解き放つのか?
アッシュのゴール、そしてチーム一丸となった執念のシュートで試合を振り出しに戻したJ・ウイングス。だが、残り時間はわずか5分。決勝点を巡っての両チームの激しい攻防が続く。何とか引き分けに持ち込もうと必死の守りで立ち向かうフランス。光の脳裏に浮かぶのは、あのイタリア大会決勝のゴール。「あの厚い壁を打ち破るには……」。ラストチャンス、シーザー、ジュリアンそして光。3人のウィングショットが今ひとつになる!
デビュー戦を華々しい結果で飾った光たちの次の目標は、ジュニアチャンピオンズカップ。世界の強豪が集まる大舞台だ。イタリアのサンポデスタ、光の母国日本からは静岡ペガサスなどの出場を知らせるニュースが光たちのもとに次々と舞い込んでくる。J・ウイングスもイギリスのピーター、フランスのマルセルという好プレーヤーが相次いで加入し、レギュラーポジション争いも激化。練習にも自然と熱が入るなか、後は開幕を待つだけとなった。