主人公のハッチ(ボブ・オデンカーク)は、郊外にある自宅と職場の金型工場を路線バスで往復する、ルーティンで退屈な毎日を送っている。外見は地味で、目立った特徴もない。この世の理不尽なことはすべて全身で受け止め、決して歯向かうことない。妻には距離を置かれ、息子からもリスペクトされることもない。世間から見れば、どこにでも居る、「何者でもない男(NOBODY)」だ。ある日、バスの車内でチンピラと居合わせる。「ジジイ」呼ばわりされたことで、ハッチは遂にブチ切れし大乱闘。しかし、この事件はその後ロシアンマフィアへとつながり、街頭での銃撃戦、カーチェイスと派手にエスカレートしていくのだった…。