主人公の加藤ちえ(23)は魚津市に生まれ、漁師の父と専業主婦の母、高校2年の妹と、どうでもいい嘘をつくい爺ちゃんの5人家族。子供の頃から魚津の神童と呼ばれるほど勉強だけはできたが、アナウンサーというミーハーな夢を抱き東京の大学に進学した。しかし、夢叶わず地元へ帰ることに。北陸新幹線で魚津へ向かう電車の中、隣の席に乗り合わせた喜和子ジョーンズ(38歳)は大量のパンを持っていた。喜和子の作るパンの美味しさ、人柄に惹かれ弟子入りすることを決めたちえは、パン作りに没頭する。そして、チャレンジショップを作り商店街の活性化をおこなっている地元の人々の熱い思いを知り、更に気持ちが高まってゆく。家族や友人に支えられながら、“地元にいる意味”“自分にしかできないこと”を探し求める。